洗濯機の電気代は1回いくら?タイプ別の目安と節約方法を解説

洗濯機の電気代は、洗濯のみなら1回約2~3円、乾燥まで行う場合は乾燥方式によって1回約35~61円が目安です。乾燥機能の有無と、ヒーター式・ヒートポンプ式といった乾燥方式の違いによって、金額に差が生じます。
この記事では、全自動洗濯機・タテ型洗濯乾燥機・ドラム式洗濯乾燥機のタイプ別に電気代と水道代の目安を紹介し、電気代を抑える日々の使い方や、買い替えを検討する際のポイントを解説します。
目次
<この記事でわかること>
- タイプ別の電気代・水道代の目安
- 電気代を抑える使い方のポイント
- 買い替えを検討する際のポイント
洗濯機の電気代は1回いくら?タイプ別の目安
洗濯機の電気代は、乾燥機能の有無と乾燥方式によって大きく変わります。まずは計算方法を確認したうえで、タイプ別・乾燥方式別の目安を見ていきましょう。
洗濯機の電気代の計算方法
洗濯機の電気代(円)は「消費電力量(Wh)÷1,000×電力料金目安単価(円/kWh)」で計算できます。消費電力量は洗濯機のカタログや取扱説明書に記載されている数値で、電力料金目安単価は契約している電力会社やプランによって異なりますのでご注意ください。
この記事では、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金目安単価31円/kWh(税込)[令和4年7月改定]*を用いて計算します。実際の電気代は、契約している電力会社や料金プラン、機種、使用状況などによって異なります。
全自動洗濯機(乾燥機能なし)の電気代
乾燥機能のない全自動洗濯機は、消費電力量が少ないのが特長です。東芝の全自動洗濯機「AW-10DPB6」の場合、洗濯時の消費電力量は約79Whのため、1回あたりの電気代は約2円、1日1回・1ヵ月(30回)使用した場合は約73円が目安です。乾燥機能を使用しない分、乾燥まで行う場合と比べて消費電力量を抑えやすい傾向があります。
- *消費電力量は標準コース・定格容量で運転した場合の値です。電気代は電力料金目安単価31円/kWh(税込)で算出した目安であり、機種・使用条件・契約する料金プランにより異なります。
洗濯乾燥機の電気代は乾燥方式によって異なる
ドラム式洗濯乾燥機でも、洗濯のみで使用する場合は、1回あたりの電気代は全自動洗濯機と大きく変わらず、約2円が目安です。
- ※東芝のドラム式洗濯乾燥機「TW-137XP6」の洗濯時(標準コース)の消費電力量約70Whをもとに、電力料金目安単価31円/kWh(税込)で算出した目安です。
乾燥まで行う場合は、乾燥方式によって乾燥時の消費電力量が異なります。乾燥方式には、ヒーターで温風をつくるヒーター式と、空気中の熱を利用して除湿しながら乾かすヒートポンプ式があります。
ヒーター式は、ヒーターで温めた風を使って乾燥させる方式です。高温の温風で乾かすため。比較的短時間で乾燥しやすい一方、消費電力量が大きくなりやすい傾向があります。東芝のドラム式洗濯乾燥機「TW-84GS5」の場合、洗濯~乾燥時の消費電力量は約1,980Whのため、1回あたりの電気代は約61円、1日1回・1ヵ月(30回)使用した場合は約1,841円が目安です。
- *消費電力量は標準コース・定格容量で洗濯から乾燥まで運転した場合の値です。電気代は電力料金目安単価31円/kWh(税込)で算出した目安であり、機種・使用条件・契約する料金プランにより異なります。
ヒートポンプ式は、空気中の熱を利用し、低温の風で除湿しながら乾燥させる方式です。ヒーター式に比べて消費電力量を抑えやすく、衣類への熱ダメージを軽減しやすい傾向があります。東芝のドラム式洗濯乾燥機「TW-137XP6」の場合、洗濯~乾燥時の消費電力量は約1,140Whのため、1回あたりの電気代は約35円、1日1回で1ヵ月(30回)使用した場合は約1,060円が目安です。
- *消費電力量は標準コース・定格容量で洗濯から乾燥まで運転した場合の値です。電気代は電力料金目安単価31円/kWh(税込)で算出した目安であり、機種・使用条件・契約する料金プランにより異なります。
- ※ここで挙げた「TW-84GS5」(洗濯・脱水容量8kg/乾燥容量4kg)と「TW-137XP6」(洗濯容量13kg/乾燥容量7kg)は、いずれも当社のドラム式洗濯乾燥機同士の比較ですが、洗濯容量・乾燥容量が異なるため、電気代を単純に比較することはできません。
一般的に、タテ型洗濯乾燥機ではヒーター式が採用されることが多く、ドラム式洗濯乾燥機は機種によってヒーター式・ヒートポンプ式など乾燥方式が異なります。購入時は、製品ページやカタログで乾燥方式や消費電力量を確認し、乾燥機能をよく使う場合は乾燥容量もあわせて確認しましょう。
洗濯機の水道代はいくら?
洗濯のみの場合は電気代に加えて水道代の影響も大きく、乾燥まで行う場合は電気代の影響が大きくなります。洗濯機にかかる費用を把握するため、水道代の計算方法と、タイプ別の目安もあわせて確認しておきましょう。
水道代の計算方法
洗濯機の水道代は、「標準使用水量(L)×水道単価(円/L)」で計算できます。標準使用水量は洗濯機のカタログに記載されており、水道単価は自治体や下水道料金の有無によって異なります。
本記事では、東京都水道局が示す目安単価0.24円/L(水道料金・下水道使用料込み)を用いて計算します。実際の水道代は、地域や使用水量などによって異なります。
全自動洗濯機とドラム式洗濯乾燥機・タテ型洗濯乾燥機の水道代の違い
全自動洗濯機・タテ型洗濯乾燥機は、洗濯槽に水をためて洗濯物同士をこすり合わせ、もみ洗いを行います。東芝の全自動洗濯機「AW-10DPB6」を例にすると、標準洗濯時の標準使用水量は約119Lのため、1回あたりの水道代は約29円が目安です。標準使用水量は機種や容量によって異なります。
- *標準使用水量は標準コース・定格容量で運転した場合の値です。水道代は東京都水道局が示す目安単価0.24円/L(水道料金・下水道使用料込み)で算出した目安であり、地域・使用状況により異なります。
ドラム式洗濯乾燥機は、タテ型洗濯乾燥機と比べて少ない水量で、ドラムの回転で衣類を持ち上げて落とすたたき洗いを行います。東芝のドラム式洗濯乾燥機「TW-137XP6」の場合、洗濯時の標準使用水量は約88Lで、1回あたりの水道代は約21円が目安です。実際の使用水量は機種やコースによって異なります。
- *標準使用水量は標準コース・定格容量で運転した場合の値です。水道代は東京都水道局が示す目安単価0.24円/L(水道料金・下水道使用料込み)で算出した目安であり、地域・使用状況により異なります。
なお、乾燥機能を使う場合、ヒートポンプ式は冷却に水を使わないため、乾燥時の水道代を抑えやすい傾向にあります。ただし、水冷除湿方式(乾燥時に水を使って湿気を取り除く方式)を採用したヒーター式では、乾燥時にも水道代がかかることがあります。
洗濯機の電気代・水道代を抑える使い方のポイント
日々の使い方を少し工夫するだけでも、洗濯機の電気代や水道代を抑えられます。すぐに実践できるポイントを紹介します。
洗濯物をまとめて洗う
少量ずつ複数回に分けて洗うよりも、洗濯容量の範囲内でまとめて洗うと、洗濯回数を減らせるため、電気代・水道代を抑えやすい傾向があります。
- 定格容量(洗濯・脱水容量6kg)の4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗濯回数を半分にした場合を比較した、年間の電気代と水道代の合計の差額です。比較したそれぞれの年間金額など試算の詳細は、出典元をご確認ください。
ただし、衣類を詰め込みすぎると洗浄力の低下や洗い直しにつながる可能性があるため、製品の洗濯・乾燥容量は守りましょう。
乾燥機能と自然乾燥を組み合わせる
乾燥工程は洗濯工程より消費電力量が大きくなるため、使用頻度や乾燥時間が電気代に影響します。外干しや部屋干しができる場合は自然乾燥と乾燥機能を組み合わせるなど、ライフスタイルに応じて乾燥機能の使い方を調整するとよいでしょう。
- 自然乾燥8時間後に未乾燥のものだけを補助的に乾燥機で乾かす場合と、乾燥機のみで乾燥させる場合(いずれも2日に1回使用)を比較した、年間の差額です。比較したそれぞれの年間金額など試算の詳細は、出典元をご確認ください。
乾燥フィルターをこまめに掃除する
乾燥フィルターにホコリや糸くずが詰まると風の通りが悪くなり、乾燥時間が延びて消費電力量が増える場合があります。使用するたびに乾燥フィルターのホコリを取り除き、汚れが目立つ場合は2週間に1回を目安に水洗いして乾かしましょう。
電気代が気になる場合は洗濯機の買い替えも検討する
使い方を見直しても電気代が気になる場合や、不具合・異常がある場合は、まずは取扱説明書やメーカーのサポート情報を確認し、必要に応じて修理または買い替えを検討しましょう。
なお、全自動洗濯機(洗濯乾燥機を除く)の標準使用期間は7年以上となっていますが、タテ型洗濯乾燥機・ドラム式洗濯乾燥機は、製造打ち切り後の補修用性能部品の保有期間の目安が6年とされています。そのため、この期間を過ぎると修理用の部品が入手しにくくなる場合があります。
また、古い機種を長期間使い続けると、モーターや部品の劣化により運転効率が落ちて電気代が増える可能性があります。さらに、経年劣化により発煙・発火などの事故につながるおそれもあるため、異常を感じた場合は使用を中止し、点検・修理または買い替えを検討しましょう。
洗濯機の買い替えについては、下記の記事をご確認ください。
洗濯機の買い替えタイミングは?確認したいポイントや選び方も解説
乾燥機能をよく使う場合はヒートポンプ式がおすすめ
乾燥機能を頻繁に使う場合、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機を選ぶと、乾燥時の電気代を抑えやすい傾向があります。低温の除湿風で乾かすため衣類が傷みにくく、縮みにくい傾向があるという特長もあり、乾燥機能の使用頻度が高い家庭ほど買い替えのメリットを感じやすいでしょう。
人数に合わせて適切な容量の洗濯機を選ぶ
洗濯容量は「人数×1.5kg」を目安にすると、洗濯回数が増えすぎず、余分な電力消費を抑えやすくなります。乾燥容量は洗濯容量よりも小さく設定されている機種が多いため、乾燥機能を使う頻度が高い場合は乾燥容量も確認したうえで選びましょう。
乾燥機能をよく使う方に検討してほしい東芝のドラム式洗濯乾燥機
乾燥機能を頻繁に使う場合や外干しが難しい場合、家事の時間を短縮したい場合は、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機を選択肢のひとつとして検討するとよいでしょう。東芝のドラム式洗濯乾燥機には、「大風量ふんわリッチ速乾(ヒートポンプ除湿乾燥)」を搭載した機種があります。対象機種や運転条件、消費電力量などの詳細は商品ページでご確認ください。
洗濯機の電気代に関するよくある質問
洗濯機の電気代は1回あたりどれくらいかかりますか?
洗濯のみの場合は1回あたり約2~3円が目安です。乾燥まで行う場合は乾燥方式や機種によって異なり、東芝のドラム式洗濯乾燥機を例にすると、ヒートポンプ式「TW-137XP6」(洗濯~乾燥時の消費電力量 約1,140Wh)で約35円、ヒーター式「TW-84GS5」(同 約1,980Wh)で約61円が目安です(いずれも標準コース・定格容量で運転した場合。電力料金目安単価31円/kWh(税込)で算出)。この2機種は洗濯容量・乾燥容量が異なるため、電気代を単純に比較することはできません。実際の電気代は、機種の消費電力量や使用時間、契約している電力会社・料金プランなどによって異なります。
タテ型洗濯乾燥機とドラム式洗濯乾燥機ではどちらが電気代を抑えられますか?
洗濯のみであれば、いずれのタイプでも電気代に大きな差はありません。ただし水道代は、ドラム式洗濯乾燥機のほうが抑えやすい傾向があります。乾燥機能を使う場合は、ヒートポンプ式のドラム式洗濯乾燥機のほうが電気代・水道代ともに抑えやすい場合があります。
洗濯機の買い替えは何を目安に検討すればよいですか?
全自動洗濯機(洗濯乾燥機を除く)の標準使用期間は7年以上ですが、タテ型洗濯乾燥機・ドラム式洗濯乾燥機は、製造打ち切り後の補修用性能部品の保有期間の目安が6年となっています。そのため、この期間を過ぎると修理に必要な部品の入手が難しくなる場合があります。いずれも期間を超えて使い続けると、電気代の増加だけでなく経年劣化による事故につながるおそれもあるため、異常がある場合は使用を中止し、点検・修理または買い替えを検討しましょう。